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間食によるむし歯のリスクについて

こんにちは。本町ノーブル歯科 矯正歯科です。今回は、間食によるむし歯のリスクについてお話しさせていただきたいと思います。普段、お食事の他に間食をとられている方も多いのではないでしょうか?ご自宅でのケアや歯科医院でのケアも大事ですがそれと同じくらい食生活も大切です。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
 

*むし歯の原理

むし歯になる原理をお話しします。
 

 
お口の中には、むし歯の原因菌となる「ミュータンス菌」が住んでいます。
 
 

 
食べ物を食べると、歯の表面や隙間に「糖」が付着します。糖は、ミュータンス菌の大好物です。
 
 

 
ミュータンス菌は糖を分解してプラーク(歯垢)を作ります。
 
 

 
プラーク(歯垢) の中にミュータンス菌が棲みつきその数を増やします。
 
 

 
さらにミュータンス菌は、餌である「糖」を発酵させて「酸」を作ります。
 
 

 
ミュータンス菌が作った「酸」によって歯の表面のエナメル質が溶かされて穴があきます。これがむし歯です。
 

*むし歯になる絶対条件

細菌:むし歯菌の数

 

食生活習慣:間食の回数や質・糖分摂取など

 

宿主:歯を守る力(唾液の量や質)・歯並び・ストレスなど

 

 
むし歯は細菌・食生活習慣・宿主の3つのリスクが合わさった時に形成されます。どれかひとつ欠けているとむし歯になることはありません。またこの3つの因子に時間が加わることによってよりむし歯のリスクが上がると考えられています。
 

*間食によるむし歯のリスク

間食といえば、大抵お砂糖の入った物を口にすると思います。これは、お菓子などの食べ物だけでなく、ジュースやお砂糖入りのコーヒーも同じです。お砂糖が入ったものを口にすると糖を餌にるミュータンス菌の増殖を促進し、唾液がネバネバしてきます。これにより、プラークや細菌がより停滞しやすくなります。
 
また、お砂糖が入っていなくてもリスクがないというわけではありません。
人のお口の中は基本的に唾液の力により中性に保たれています。しかし、食事や間食などを摂るとお口の中は酸性になります。酸性に傾いたとしても通常、食後30分程度で中性に戻り始めます。
 

 
しかし、食事回数が多かったり、間食をしたり、糖分の入ったジュースをよく飲む方は、常にお口の中が酸性に傾いた状態でむし歯のリスクが高くなります。
 

 
そのため、量や質ももちろん大事ですが、摂取する回数が非常に重要になってきます。間食回数やジュースを飲む回数が多くてむし歯のリスクが高い人は、特に意識し食生活の見直しを心がけましょう。
 

*さいごに

今回は、間食によるむし歯のリスクについてお話しさせていただきました。習慣的に間食をとられている方は、良くないと分かっていてもなかなか間食をやめることが困難かもしれませんが、これも習慣化です。少しずつ、心がけ意識を変えていきましょう。
 
当院では、初診時にむし歯の精密な検査を行なっており、メインテナンス時にもお口のケアだけでなく、むし歯リスクのお話しをさせていただいております。クリーニングを行うことや歯磨きの徹底ばかりに意識がとられがちですが、生活習慣や習癖などはとても重要な要素です。少しの心がけから改善に向けて一緒に頑張りましょう。
 

 
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監修者情報

谷口 貴一 本町ノーブル歯科 矯正歯科 院長

2013年に大阪歯科大学を卒業後、兵庫県の医療法人の矯正・小児歯科クリニックと大阪歯科大学口腔インプラント科で臨床研修修了。その後1年間大阪歯科大学口腔インプラント科病院員勤務。翌年、大阪市内の医療法人にて8年間勤務。2022年7月より本町ノーブル歯科 矯正歯科開業。

保有資格
・ 美容師免許
日本顎咬合学会認定医
インビザラインドクター

年間130日以上学会やスタディーグループに参加し、現在は若手の歯科医師を自身のスタディーグループで指導。ほとんどの難症例を治療することができます。
院外ではプライベートのSNSで国民に向けて歯に関する情報を発信し続けており、遠方からのご来院もいただいております。

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