インビザライン治療でのゴムかけについて
こんにちは。本町ノーブル歯科 矯正歯科です。
本日はインビザライン治療でもとても大切なゴムかけ(顎間ゴム)について解説していきたいと思います。
*ゴムかけとは
矯正治療の一環でもある、上顎のマウスピースと下顎のマウスピースの間に治療用のゴムをひっかけて、噛み合わせを整える処置を言います。この時に使用するゴムを「顎間ゴム」と呼びます。
上と下のマウスピースをゴムの力で引っ張りあう力を利用することで、歯並びを整えたり、顎のズレを改善していきます。
治療のタイミングとしては、ある程度歯並びが改善した矯正治療の中〜終盤にかけて使用することが多いです。
*ゴムかけの方法
ゴムかけは患者さん自身で行なっていただく必要があり、装着時間はマウスピースと同じく原則22時間です。また、顎間ゴムは最低1日1回交換が必要です。食事の際には必ず取り外しが必要ですが、その際ゴムがのびてしまっていると矯正力が働きにくくなってしまうため、食事後は新しいゴムと交換が望ましいです。
そのため、外出時は予備の顎間ゴムを持ち歩いておきましょう。
またゴムかけには慣れが必要です。最初は鏡を見ながら装着する必要があるかと思いますが、慣れてくると鏡も不要になる方が多いです。
なかなか難しい場合には、ゴムかけ専用のフックなどのあるので歯科医院にてご相談ください。
*ゴムかけ時に起こりやすいトラブルと対処法
①ゴムが切れる
大きなお口で話したり笑った時に、ゴムが切れてしまう場合があります。
あまり大きなお口を開けないよう心がけましょう。
また、左右どちらかが切れてしまった場合、ゴムの力に左右差ができてしまうので両方新しいものに交換するのがベストです。
②痛みが強い
顎間ゴムを使用する際、最初の約1週間は痛みが出やすいです。
痛みが強くても継続して装着することで慣れていく場合が多いです。装着時間が短くなると計画通りに治療が進まない場合が出てくるため、あまりにも痛みが強い場合には歯科医院へ相談してみましょう。
③顎間ゴムに着色してしまう
マウスピースだけで無く、顎間ゴムも着色してしまいます。毎日交換するため、気にされない方もいらっしゃいますが、無糖のものでもお茶・コーヒーなどは着色の原因になるため、インビザライン矯正中は基本水を飲むようにしましょう。
また最近ではティントリップなどのお化粧品も着色の原因になる場合があるようです。歯科医院によってはカラフルな顎間ゴムを処方している場合もあるので、色味が気になられる場合は相談してみるのも良いかもしれません。
*さいごに
インビザライン矯正に限らず、矯正治療中のゴムかけ処置は治療の良し悪しを左右する重要な治療です。
見た目が気になったり、口を開けにくい、しゃべりにくいなどの原因で装着時間が短くなると治療期間が長くなってしまうなどの影響があるため、何か不安な点がある場合担当医へ相談してみましょう。
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監修者情報
谷口 貴一 本町ノーブル歯科 矯正歯科 院長
2013年に大阪歯科大学を卒業後、兵庫県の医療法人の矯正・小児歯科クリニックと大阪歯科大学口腔インプラント科で臨床研修修了。その後1年間大阪歯科大学口腔インプラント科病院員勤務。翌年、大阪市内の医療法人にて8年間勤務。2022年7月より本町ノーブル歯科 矯正歯科開業。
保有資格
・ 美容師免許
・ 日本顎咬合学会認定医
・ インビザラインドクター
年間130日以上学会やスタディーグループに参加し、現在は若手の歯科医師を自身のスタディーグループで指導。ほとんどの難症例を治療することができます。
院外ではプライベートのSNSで国民に向けて歯に関する情報を発信し続けており、遠方からのご来院もいただいております。
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