2023.05.08

アイコス（加熱式タバコ）であればインプラントに悪影響はないのか？

現在、喫煙者は減少傾向にありますが、まだまだ愛煙家の方は多くいらっしゃいます。
一昔前は、紙タバコが主流でしたが、最近は有害物質が少ないという理由でアイコスに切り替えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか？当院でも、インプラント治療が必要な患者様で愛煙家である方がいらっしゃいます。そこで今回は、インプラントを入れてもアイコスであれば問題ないのかについてお話しさせていただきたいと思います。ぜひ、ご参考にしていただければ嬉しいです。

＊紙タバコとアイコスの違い

アイコスとは、加熱式タバコのことです。紙タバコと比べて、副流煙の量や臭いが少ないことが特徴です。ただ、煙が全く出ないのではなく、健康や周囲の環境への悪影響は十分にあると言われています。

＊アイコスならインプラントへの悪影響は避けられるのか？

紙タバコではなくアイコスであればインプラント治療は問題なく行えるのでしょうか？喫煙方法やタバコの種類は違いますが、結論からお伝えすると答えは「いいえ」です。

理由は、どちらにもニコチンは含まれているからです。ニコチンを吸ってしまうと、血管や心臓に多くの負荷をかけたり、発がん物質を含むこと問題です。また、お口の中の歯周病を悪化させる原因の一つでもあります。喫煙者は、ニコチン摂取によって及ぼす影響で非喫煙者より血流が悪くなります。それにより、インプラントを支える顎の骨、インプラント周囲の歯茎に酸素や栄養素が十分に行き渡りません。栄養が摂取できなければ、唾液の分泌量も減少し、細菌への抵抗力も低下するため、歯周病に感染しやすくなります。

つまり、インプラントを埋入し患者様自身に予防していただいても喫煙により歯周病が重度になれば歯肉組織の状態が収縮し、インプラントが外れてしまいます。非喫煙者と喫煙者で同じインプラントの治療を行った場合、喫煙者のインプラントの寿命は短いということが報告されています。

＊さいごに

紙タバコでもアイコスでも、インプラントや健康に悪影響を及ぼすことには変わりないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。タバコがやめられないという方も多いかと思いますが、せっかく治療に費やした時間と費用を無駄にしないためにも、禁煙を前向きに考えてみてはいかがでしょうか？

当院では、インプラント無料相談を行なっております。ご不明点やお悩み、なんでも構いませんのでぜひ一度、ご相談下さい。皆様のご来院心よりお待ちしております。