インプラントで噛むと痛いと感じるのはなぜ?原因と快適に過ごすために必要なこと
インプラントの治療後に噛むと痛いと感じたら
インプラントの治療直後は問題なく過ごせていても、月日が経つと噛むときに痛みを感じることがあります。その原因はさまざまで、インプラントに不具合が生じている場合もあれば、インプラントの周囲の組織が炎症を起こしていることもあります。痛みをそのままにすると、さらに症状が悪化し、インプラントの脱落につながる可能性も。
そこで本記事では、インプラントで噛むと痛いと感じる原因や、痛みなく快適に過ごすために必要なことをご紹介します。
噛むと痛い場合の原因
インプラントで噛むと痛い場合は、以下の3つの原因が考えられます。
原因1:かみ合わせが合っていない
インプラントのかみ合わせが合っていないと、噛むときに痛みを生じることがあります。これは、インプラントには「歯根膜(しこんまく)」という組織がなく、噛む力が直接骨に伝わるためです。
天然歯の根っこと歯を支えている骨の間は、歯根膜で覆われています。歯根膜は、噛む際の衝撃をやわらげるクッションのような役割があります。しかし、インプラントには歯根膜がなく、歯を支えている骨と結合しているため、噛む力が直接骨に伝わってしまうのです。そのため、かみ合わせのバランスが悪かったり、歯ぎしりや食いしばりをしていたりするとインプラント体へ過度な負担を与えることになり、痛みが生じるようになります。また、痛みだけでなく人工歯がすり減ったり、欠けたり割れたりする原因にもなります。
原因2:インプラントに不具合がある
インプラントに不具合があると、噛むときに痛みを生じることがあります。インプラントは歯の根っこの代わりになる「インプラント体」と、歯の代わりになる「人工歯」、これらをつなぐ土台「アバットメント」の3つのパーツからなります。人工歯とアバットメントは接着剤で固定するタイプと、ネジで固定するタイプがあります。歯ぎしりや食いしばりによって、接着剤が剥がれたりネジが緩んだりする可能性があり、人工歯が揺れることも少なくありません。
人工歯が揺れるとかみ合わせのバランスが悪くなり、インプラント体に負担がかかるため、噛むときに痛みが生じるのです。
原因3:インプラント周囲炎になっている
インプラント周囲炎になると、噛むときに痛みを生じることがあります。インプラントは虫歯にはなりませんが、メインテナンスを怠ると歯周病のように、インプラント周囲の組織に炎症が起こります。これを「インプラント周囲粘膜炎」と言います。
症状が進行すると「インプラント周囲炎」になり、インプラント体を支えている骨が溶けて、噛むときに痛みが生じたり膿が出たりすることも。最悪のケースではインプラント体が脱落することがあります。インプラントで噛むと痛い、揺れるといった症状がある場合は、早めに受診することが望ましいです。
痛みなく快適に過ごすために必要なこと
インプラントで快適に過ごすためには、以下の点を守りましょう。
毎日丁寧に歯磨きをする
インプラントは虫歯になることはありません。だからといって、歯磨きを怠るとインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎を引き起こします。これらが引き起こされる原因は、歯垢(プラーク)の中に生息する細菌の繁殖によるものです。そのため、毎日歯磨きを丁寧に行い、インプラント周囲に付着した汚れをしっかり落とす必要があります。
定期検診を受ける
インプラントで快適に過ごすためにはセルフケアはもちろんのこと、定期検診を受けることも大切です。定期検診では、毎日の歯磨きでは落としきれない汚れを特殊な機械を用いて落とすことができます。また、かみ合わせに問題がないか、ネジが緩んでいないかなどの確認も行うので、不具合が生じてもすぐに対処することが可能です。
定期検診を受けることによって、インプラントを長持ちさせることができます。「インプラントを入れたからもう安心」とは考えずに、年に数回の定期検診は必ず受けるようにしましょう。
困ったらすぐに歯科医院を受診してください
インプラントは入れたら終わりではなく、長持ちさせるためにも毎日のセルフケアや定期検診は欠かせません。
これらをしっかり行なっていれば、トラブルが発生してもすぐに対応でき、大事に至らずに済みます。ただし、インプラントで噛むと痛い、インプラントが揺れているなどの症状がある場合は定期検診まで待たずに、すぐ歯科医院を受診しましょう。
トータルで美しく噛み合わせを治すなら本町ノーブル歯科 矯正歯科にお任せ下さい!
当院のインプラント治療について
インプラント治療、ご相談お待ちしております。
院長:谷口貴一は若手歯科医師のインプラント治療の指導を行っています。
また日々新しい知識、技術習得の為に自身も研修会に多数参加しています。
参加したインプラント研修会の一部
・KYOCERA 第17期実践インプラント大阪総合コース 大阪ベーシック3ヶ月コース修了
・コロンビア大学 Esthetic Dentistry,Implantology & Periodontics:The Newest Trends from Columbia Universityコース修了
・ITI ベーシックインプラントロジーコース修了
・ITI インプラントの合併症コース修了
・ITI インプラントエステティックコース修了
・Young ITI インプラントセミナー参加
・ADPR インプラント補綴コース修了
・ADPR Temporary Crown making &adjustment Course 修了
・ADPR インプラントにおける軟組織のマネージメントコース修了
・ADPR インプラント定位置埋入 マイナーGBRコース修了
・ADPR インプラント治療のチームアプローチコース参加
・ADPR 治療手順コース修了
・ADPR 口咬・力・顎関節症への実践的アプローチコース修了
・ASTRA TECK インプラントソリューションの新しいかたちセミナー参加
・S.A.D.A. これからのインプラント治療参加
・K,I,S,S (Kansai Implant Study Society)&EN(Enhancement of New dentistry) Joint Meeting 参加
・Straumann インプラント、歯周組織再生臨床検討会 歯周再生療法とインプラントGBRへのEMD応用参加
・和田精密 インプラントデジタル技工参加
・大森塾 インプラント治療に潜むリスクへの挑戦参加
・SAFE インプラントのトラブルヘキサゴン 外科的合併症参加
・SAFE 再生医療の臨床応用の実際~長期経過を含めて~参加
・NSK より実践的なインプラント治療の適応症拡大(サイナスフロアーエレベーション、ソケットプリザベーション、スプリットクレスト、ブロック骨採取など)修了
・OSSTEM Implant Sinus Lift Crestal Approach Master Course 修了
・5−D KSG インプラントオーバーデンチャー(IOD)の基礎と臨床 科学的根拠をもとに参加
・JIADs 大阪第1期GBRコース
・Sakura ジルコニアディスク製品説明会(straumann社)
・正しい臨床決断するためのエビデンス ベースト インプラントロジー
・Jacidインプラント外科を成功させるための基本知識と手技のポイント~GBRで創哆開と骨造成不良はなぜ起こる?~ 参加
・LSGP神戸 令和時代における患者が求めるインプラント治療参加
・インプラント治療のパラダイムシフト〜Densah Burを用いた新しいドリリング法〜参加
・ルートメンブレンテクニックについて参加
・メガジェンオンラインセミナー ベーシックコース参加
・メガジェンセミナー インプラントの選択基準・即時荷重の基本・全顎的な治療参加
・即時荷重研究会第8回症例検討会参加
・メガジェンセミナー フルマウスのインプラント治療と補綴形態参加
・メガジェンセミナー Osseodensificationの有用性参加
インプラント治療は私にお任せ下さい。
①最年少(研修医)でインプラント埋入
インプラント治療は安全です!!デジタル技術を駆使すれば予定していたところにしかインプラントを入れれないようになっています。ですので私は研修医(最年少)の時からインプラント埋入を行っています。
②大学病院で数々のトラブル症例を担当
大学病院時代インプラント科ならではの20〜30年前に埋入された教科書でしか見ることのないトラブルになった症例も多数治療してきました。ある意味私はインプラント治療の闇の部分であるところも知る歯科医師です。だからこそ細かいことまでこだわって治療しますので周りの歯科医院に比べて治療費は高く、期間も少しかかるかもしれません。しかしそれは今だけでなく、長い目で見れば患者様にとって必要な事と思っています。
③インプラントを勧めない事もあります。
患者様の利益を最優先し、歯を保存する事もありますし、親知らずの移植術を勧める事もあります。
本町ノーブル歯科 矯正歯科ではインプラント無料相談を行っています。ご予約の方はコチラ
インプラント治療専門サイトはコチラ
監修者情報
谷口 貴一 本町ノーブル歯科 矯正歯科 院長
2013年に大阪歯科大学を卒業後、兵庫県の医療法人の矯正・小児歯科クリニックと大阪歯科大学口腔インプラント科で臨床研修修了。その後1年間大阪歯科大学口腔インプラント科病院員勤務。翌年、大阪市内の医療法人にて8年間勤務。2022年7月より本町ノーブル歯科 矯正歯科開業。
保有資格
・ 美容師免許
・ 日本顎咬合学会認定医
・ インビザラインドクター
年間130日以上学会やスタディーグループに参加し、現在は若手の歯科医師を自身のスタディーグループで指導。ほとんどの難症例を治療することができます。
院外ではプライベートのSNSで国民に向けて歯に関する情報を発信し続けており、遠方からのご来院もいただいております。
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